「誰もが家に閉じこめられていた。3月以来、ジャケットを着るのはこれが初めてだ」 9月にミラノで最新のコレクションを発表したクチネッリ氏は、ライトグレーのブレザーを身にまとい、ロイターの取材にそう答えた。
いわゆる「ホワイトカラー」労働者のほとんどは在宅で仕事をしており、新たにお気に入りになったのはスウェットパンツだ。一部の専門家は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が終息した後も在宅勤務のトレンドは生き残るのではないかと予測している。結婚式やパーティもいまだに、皆無とは言わないまでも、ほとんど行われていない。
行動様式の劇的な変化は、スーツやフォーマルウェアのサプライチェーン全体に甚大な影響を与えており、すべての大陸にまたがるファッション産業を混乱に陥れている。
メリノウール生産量世界首位のオーストラリアでは、ウール価格が急落し、数十年ぶりの低水準に沈んでいる。牧羊業者は厳しい苦境に追い込まれ、価格回復を願いつつ、空きスペースを探してはウールの在庫を積み上げている。
牧羊業者からウールを買い取り、高級スーツの生地を織り上げるのは北部イタリアの工場だ。ここでもアパレル小売企業からの注文が急減している。
米国・欧州では、ここ数ヶ月のあいだにメンズウェアハウスやブルックスブラザーズ、TMルーウィンなど、ビジネスウェアを得意とする複数のアパレル小売チェーンが、店舗閉鎖や経営破綻に追い込まれており、その流れはさらに続く可能性がある。
サプライチェーンのあらゆる段階の業者が、ロイターの取材に対し、生き残るための適応を強いられていると語っている。牧羊業者は他の農業形態に転換し、製織工場は、しわになりにくく汚れに強い新世代のスーツに向けて、伸縮性の高い生地を製造するようになっている。
イタリアの繊維工業の中心地であるビエッラにある製織企業ラニフィチオ・ボット・ジュゼッペでマネージングディレクターを務めるシルビオ・ボットポアラ氏は「皆、もっと楽な服を着たがり、フォーマルなスーツを着る気分になっていない」と語る。同社はアルマーニ、マックスマーラ、ラルフローレン、エルメスなどを顧客としている。
「ズームでの会議などITを駆使した働き方になると、男性はワイシャツを着て、まあネクタイくらいはするかもしれないが、あまりスーツは着ないだろう」
<苦闘するメリノウール生産者>
オーストラリアの高級ウール価格は新型コロナにさいまれた過去18ヶ月間で半分以下に下落した。通常ならばイタリアの製織工場がメリノウールを安定して購入してくれるのに、それがほぼ停止状態にあるからだ。
入札結果を見ると、2019年初めにはキロ当たり20.16豪ドルだったメリノウールの基準価格は、9月初めには1キロ当たり8.58豪ドル(6.1米ドル)まで下落した。その後はやや回復したものの、辛うじて10豪ドルを上回る程度だ。
>>2 へ続く
2020年10月18日8:29 午前
Reuters
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-suits-idJPKBN2720BT
最近は余裕で普段着のまま会社行ってるからな
取引先もスーツ着てる人が減った感じ
わずか半年で世の中変わってしまった
制服だとこめまに洗えないから
特にスーツ周りのモラルやマナーを売りにした商売はこの際滅んでほしいわ
日本の場合生産性が上がらないレベルでモラルマナーが蔓延りすぎ
マナー講師が勝手な決まりを作り出すからなあ
コロナ渦で自分で洗濯機で丸洗いできない着衣は早々に禁止すべきである
スーツを何か月もまったくクリーニングにすら出さないやつとかいるからね
本当に恐ろしいよ
ネクタイしてこいと会社が指定しながら
その費用は個人持ちなんだい?
会社が支給するのが
スジなんじゃないのかい?
給与所得控除がその代わり
沖縄みたいにアロハシャツの劣化版みたいなかりゆしウェアとかラフにしようぜ
昭和のお父さんは帽子かぶって開襟シャツとか着てたと思うけど
いつから真夏でもみんなスーツになったのかね?
高度成長が大分進んだ頃かな
その装いって、個人的には昭和でも戦前のイメージ